包丁の切れ味を長持ちさせるまな板
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包丁の切れ味が悪くなるのは、細く尖った刃先でまな板を叩いているから。金属であっても何度も叩くと形状は変化してしまいます。そのため、包丁の切れ味を長持ちさせるには、刃先が当たるまな板を柔らかい素材に変えるのがコスパ高く簡単に変更が可能です。

使用しているまな板を見直す

皆さんが使用されているまな板はプラスチック製のものが多いと思います。漂白剤を使用できるので衛生的に使用できるので扱いやすいし、スーパーやホームセンターで販売されているので手軽に購入しやすいです。

プラスチック製のまな板の写真
プラスチック製のまな板は少々硬い

ただ、一般的に販売されているプラスチック製のまな板は包丁にとっては硬いので、包丁の切れ味は悪くなりやすい素材が多いです。

他には、最近よく見かけるカッティングボードも硬質なものが多いです。

カッティングボードの写真
オリーブ等のカッティングボードは硬質なものが多い

オリーブの木で作られたものを多く見かけますが、木材の中では硬い素材なので包丁の切れ味が悪くなりやすいです。包丁にはよくありません。衛生面で心配な野外でのキャンプなどに使用した方がいいと思います。

柔らかい素材のまな板に変更する

柔らかい素材はどのようなものがあるのか、私が使用しているものを紹介します。

木製のまな板

気軽に購入できる柔らかい素材のまな板は、木製のものです。例えば、ヒノキやサクラはスーパーやホームセンターで手に入るのでおすすめ。サイズも多様にあるので、キッチンスペースに合わせやすいですね。

サクラ素材を使用した木製のまな板の画像
サクラは柔らかい素材

ただ、木製のまな板は傷がつきやすいので、食材の汁などが入り込み衛生面で不安が出てきます。漂白剤が使えないのもデメリット。熱湯をかけて消毒はできますが、怠ると細菌だらけになりますし、一般家庭では手間に感じます。
表面をきれいな状態に戻すのはカンナやサンドペーパーなどで削る必要があるので、メンテナンス性もかなり低いです。

私が木製のまな板を使うのは野菜のカットが多いです。特に千切りをする時は包丁に負担がかかるので柔らかい素材であるサクラのまな板を使用します。

ドリップが出る肉や魚には衛生面を考慮して使用しません。

釜浅商店の庖丁にやさしいまな板

包丁のために作られた庖丁にやさしいまな板です。

釜浅商店の庖丁にやさしいまな板の写真
庖丁にやさしいまな板

岡山県倉敷市の株式会社天領まな板との共同開発でつくられたまな板。酢酸ビニル(EVA)は表面がやわらかで弾力がある素材で、庖丁の切れ味を長持ちさせることができます。

そこそこの重さがあるので、かんたんなカットであれば、まな板の下に濡れたふきんを敷かなくてもズレません。

また、漂白剤が使えるのは便利です。衛生面で安心できます。
ただ、熱湯消毒や食洗機での洗浄ができないので、その点は注意が必要です。

私は庖丁にやさしいまな板の特小(20cm×15cm , 重さ600g)を使用していて、大きいまな板を出していない時に、にんにくやトマト、チーズなど小さいサイズ食材をカットする際はこちらを使用しています。

硬質な包丁に変える

包丁の切れ味を長持ちさせる方法として柔らかいまな板を選ぶことを紹介してきましたが、他には硬質の包丁を使用する方法もあります。

私が使用している牛刀は『ツヴィリング J.A. ヘンケルス ツインセルマックス MD67 シェフナイフ』で、メーカー史上最高の硬度を誇るMC66スチールを使用しており、特に気を使うことなく普通に使用していても切れ味は落ちません。

硬質な包丁の写真
ツインセルマックス MD67は硬質なので切れ味が長持ちします

硬質な包丁の拡大写真

ただ、包丁にしては高額です。牛刀の他に小さな食材に最適なペティナイフも合わせて購入することを考慮すると家庭用としては現実的ではないです。

まとめ

まな板の素材に注意するだけで包丁の切れ味は長持ちします。あなたのスタイルに合わせて最適なまな板を選んでみてください。